リーフ鍼灸整骨院
通院ガイド医師(整形外科)監修

整骨院と整形外科の違い|併用通院のメリットと正しい選び方

交通事故後の通院先として整骨院と整形外科、どちらを選ぶべき?それぞれの特徴と併用通院のメリットを詳しく解説。

公開: 2026.02.056分で読めます
執筆: 山田 太郎院長 監修: 佐藤 雄一医師(整形外科)
整骨院と整形外科の違い|併用通院のメリットと正しい選び方

整骨院と整形外科の根本的な違いを知ろう

交通事故後、整骨院と整形外科のどちらに通うべきか迷う方は多いです。結論から言うと、両者を併用するのがベストです。それぞれの強み・できることが明確に異なり、相互に補完しあう関係だからです。本記事では2つの違いを徹底比較し、最適な通院パターンを解説します。

資格と役割の比較

整形外科:医師による『診断と治療』

整形外科は『医師』が運営する病院・クリニックです。医師は唯一『診断書』を発行でき、レントゲン・MRI・CTなどの画像検査、注射、手術、薬の処方ができます。事故後の最初の砦であり、後遺障害認定では整形外科の診断書が決定的な証拠になります。

整骨院:柔道整復師による『施術』

整骨院は『柔道整復師』という国家資格者が施術を行います。手技・電気・温熱などを使った筋肉・関節・靭帯への施術が中心で、診断書発行や薬の処方はできません。一方で施術時間が長く、夜間・土日も営業しているため、継続的な通院がしやすいのが強みです。

できること・できないこと比較表

  • 診断書発行:整形外科○ / 整骨院✕
  • レントゲン・MRI:整形外科○ / 整骨院✕
  • 薬の処方:整形外科○ / 整骨院✕
  • 手術:整形外科○ / 整骨院✕
  • 手技療法・徒手検査:整形外科△ / 整骨院○
  • 電気・温熱・低周波:整形外科△ / 整骨院○
  • 施術時間の長さ:整形外科5〜10分 / 整骨院30〜60分
  • 夜間・土日営業:整形外科少ない / 整骨院多い

それぞれの強み

整形外科の強み

画像検査による正確な診断、薬の処方、診断書の発行、重症ケースの手術対応など、医学的根拠を持った医療行為が可能です。後遺障害認定で必須となる『後遺障害診断書』も医師しか書けません。

整骨院の強み

1回30〜60分の長い施術時間で、手技・電気・温熱を組み合わせた多角的なアプローチが可能。痛みやコリの細かい変化を毎回追跡できるため、回復までの伴走者として最適です。夜19時以降や土日も営業している院が多く、社会人でも通いやすいのが大きな利点です。

整骨院のみの通院では『医師の関与なし』として後遺障害認定で不利になり、慰謝料が減額されることもあります。必ず整形外科を併用してください。

理想的な併用通院パターン

急性期(事故〜2週間)

整形外科で診断、レントゲン・MRI検査、診断書取得。痛みが強い時期は薬で炎症をコントロール。整骨院は週1〜2回程度から開始。

亜急性期〜慢性期(2週間〜6か月)

整形外科は月1回の経過観察と検査が中心。整骨院は週3〜4回の施術で症状を継続的に改善していきます。整骨院通院日と整形外科通院日は重ねない(同日2施設受診は減額の対象になることがあります)。

症状固定前

後遺症が残りそうな場合は、症状固定の2〜3か月前から整形外科でMRI・神経学的検査をしっかり受け、後遺障害診断書に詳細な所見を記載してもらえる準備をします。

Q

整骨院だけに通って整形外科に行かなくてもいいですか?

A

おすすめしません。理由は3つ:①医師の診断書がないと後遺障害認定で不利、②保険会社から治療打ち切りを言われやすい、③症状の医学的根拠を残せない。最低でも月1回は整形外科を受診しましょう。

Q

整形外科で『整骨院に行ってはダメ』と言われました。

A

医師によっては整骨院に対して否定的な方もいます。ただし、自賠責保険上は整骨院通院は患者の権利として認められています。別の整形外科でセカンドオピニオンを取るか、整形外科併用の同意が得られる医師を探すことをおすすめします。

Q

同じ日に整形外科と整骨院の両方に行ってもいいですか?

A

原則は避けてください。同日2施設の受診は『重複』とみなされ、慰謝料算定上で1日分しかカウントされなかったり、保険会社から指摘を受けたりします。曜日を分けて通院するのがベストです。

参考情報

  1. 厚生労働省『柔道整復師法』
  2. 医師法第17条(医業の定義)
  3. https://www.mhlw.go.jp/

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この記事の執筆者・監修者

執筆

山田 太郎

柔道整復師・日本スポーツ協会AT

リーフ鍼灸整骨院グループの院長として、交通事故施術のプロトコル設計と若手スタッフの教育を担当。年間多数の重症ケースを担当。

医療監修

佐藤 雄一

医学博士・整形外科専門医

整形外科医として20年以上の臨床経験を持ち、交通事故によるむち打ち症や腰痛の診断・治療を専門とする。当コラムの医学的正確性を監修。

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